平成7年前後の2年間は、守屋貞治研究に熱中したころであった。そして次々と対面する石仏の見事さにほれぼれとし、次はどのような貞治仏に会えるのか楽しみな2年間を過ごしていた。そしてついには全国(主に北関東〜近畿圏の広域)に散在する貞治仏の現地調査を実施したのである。
そんな体験から得た貞治仏の特異性を、伊那谷伊南から見いだせたのである。それが、伊南のみに残された技法・表現法である「口元円形微笑型」表現と、「蓮華座花弁巻き返し」表現である。そして蓮華座花弁巻き返し表現こそが、先祖石工との結び付きを示すものであった。
近隣の高遠町にても、これらの手法は一切見られないものであり、村人や先達と貞治との関係、祖父・父との関連性などが内在しているものと考えられる。では「口元円形微笑型」表現より紹介と解説をしようと思う。
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『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

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