
貞治*聖観世音菩薩
舟形半肉彫・100
伊那市高遠町建福寺
名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
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(6)祖父「貞七」との関係を示す貞治の石仏 ②貞七の六斗名号塔から貞治の名号塔へ
深く陰刻した薬研彫りされたため一種独特な表情を醸し出している。平成11年3月30日、飯島町教育委員会は町指定文化財(第37号)として保護・保全をしている。掲載した左側の名号塔は、駒ケ根市小町屋の如来寺門前にある文化14年造立の「如来寺の三斗名号塔」である。聖徳寺六斗名号塔の半分の大きさから筆者が名付けた造語であり、2文字で1斗、合わせて3斗で6文字ということで俗称した。恐らく貞治は聖徳寺名号塔は祖父の作と知っていて、如来寺名号塔彫造の際半分の大きさにしたものと考えられる。貞治の謙虚さなのか、石材の入手困難のためかは定かでないが、とにかく建植には大変であったと想像する。寺院檀徒総動員で造立したのであろう。貞七も貞治も力量があったから成し得た仕事である。『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

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