
貞治*如意輪観音
丸彫・30 ・天明4 年
伊那市高遠町個人墓地
名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
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(7)伊南の貞治仏三つの疑問
伊南地域に存在する貞治の石仏50体を検証すると、幾つかの疑問と新たな事実が垣間見える。土岐禅躰寺三十三観音彫像以来の12年の石仏彫造での空白期は、自身の技術のなさを思い知った貞治が、祖父貞七・父孫兵衛の石仏を見て研究していた時期ではなかったかと考えられる。 以前は発注依頼がなかったためと、単純に思い込んでいたのであるが、徐々に謎の糸口が見えてきたのである。それは、文化5年まで石工として活躍していた祖父貞七の三男「傳三郎」の存在であり、傳三郎のおてこをしながら、先代の石仏作品を研究していたものと思われる。『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

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