
貞七*名号塔
角柱・340
駒ケ根市上穂 安楽寺門前
名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
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(4)貞治の石工歴3段階変遷
守屋家石工三代に連なる重要な場所が、中川村田島の 松村理兵衛墓地入口であり、先記した「青面金剛」 像と その左隣にある「 佉羅陀山地蔵菩薩」 造立に思いが込め られていた。貞治自身の彫造に掛ける意気込みを、祖父 貞七に誓う、とても意味ある場所であったと思う。守屋 貞治研究の重要地点であって、貞治と松村家の関係が読み取れる。なぜならば、研鑚期の始まりを宣言するかの ような、青面金剛と、円熟期の開始を告げるかのような 佉羅陀山地蔵菩薩の2体の造立は、貞治と松村氏の創作 の意向が合致しないとあり得ないからだ。この考えに至っ た動機については、祖父貞七の最晩年である天明3年記 銘の延命地蔵尊の等身大に彫造された立派な作品を、天 竜川対岸葛北の浄蓮寺境内より見出したことに由来する。 貞七の絶作と思われるこの作品を、感動を覚えて鑑賞し たであろう貞治は、この浄蓮寺より西に1キロメートル 離れた松村家墓地の一隅に、前記2体の石仏を造立した と考えたい。『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

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