
貞七*地蔵菩薩立像
丸彫・130
駒ケ根市上穂 安楽寺
名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
19
(4)貞治の石工歴3段階変遷
次の研鑚期の始まりをいつにするのかは、長い間決め かねていた。おおよそ寛政 12 年の庚申年の「庚申塔」 造 立のころと考えていたのだが、貞治の最初の庚申塔彫造 作と思われる安楽寺参道入口にある庚申塔文字碑は、そ の後に松川町上片桐の竜泉寺にもあることが、同形の文 字により確認されて「庚申塔」 文字碑は合わせて2体と なり、土岐市原村禅体寺の西国三十三観音など合わせ、 42 体となった。実はこのころ、中川村田島に生涯で唯一 「青面金剛」 像を彫造していることが近年確認された。 この青面金剛については、細工帳に記載のない無報酬で 彫造した石仏として前項で記したが、この石仏こそが、 貞治が研鑚期の始まりを宣言した記念碑的意味を含んだ 石仏造立であった。ここまで、石工歴 17 年の修業歳月が 流れている。『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

![]()

![]()
![]()