
貞七*地蔵菩薩
丸彫・130/75
飯島町田切追引 個人墓地
名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
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(4)貞治の石工歴3段階変遷 ①青面金剛像造立の由緒
次に青面金剛像の足の踏ん張り表現を見てみよう。
天ノ邪鬼の悪鬼上の足の踏み付け姿勢と共通性を見るのは、駒ケ根市赤穂小町屋に所在する「不動明王」である。互いに憤怒の姿を示す石仏であるため、二足の表現に力がこもっている。左足に軸足を置いた表現形状がよく似ている。間違いない守屋貞治の彫造と確信する。
姑が建立した青面金剛が、前沢川の氾濫で消失したが、生前再建を常々語っていた妻の願いをかなえようとしたのが、夫の理兵衛である。前作が祖父の貞七彫造であったことを知った貞治は、無償で再建を果たしたのであろう。そんな仕事ぶりに、理兵衛は先祖供養のための地蔵尊造立を貞治に持ち掛けたと推察する。その約束は、貞治が研鑚を積んだ文化9年まで待つことになるのであった。
『伊那路』の特集号のテーマは、当会で特に重要と考える後世に伝えたい「上伊那の自然・歴史・考古・民俗・地理・芸術・芸能・人物・古文書」です。

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