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貞七の石仏*如意輪観音 飯島町七久保

貞七*如意輪観音
舟形光背半肉彫・90
飯島町七久保

名工伝 守屋貞治 守屋家石工三代百年の足跡*田中清文より
35

(5)伊南のみに残る石仏表現 ②「蓮華座花弁巻き返し」表現

 以上12体の蓮弁巻き返し表現石仏と、貞治仏を対比したときに確認されたのが、前記6体の貞治仏であり、先祖石工との関連を考えるきっかけとなったのである。推察ではあるが、貞治作の蓮華座花弁巻き返し表現石仏6体は、祖父貞七、あるいは父孫兵衛が生前願主から制作依頼を受けていた未完の石仏を、先祖の死後に子の貞治が完成造立したものと考えたい。伊南地域でしか見られない特異な表現が、守屋家石工三代の系譜を示すものと考えるのである。そして、願主と貞七・孫兵衛の彫造の仲介役となっているのが、上穂の豪農当主「小町谷吉永」であったと推察される。蓮弁巻き返し表現石仏の願主や所在位置を検討すると、そのことがありありと見えてくるのである。

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